dear nobody
【2026 涼風至】
すずかぜいたる





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アシタハココカラ





2026.8.11

【もしかしておいついた】
~過去をたどってきてはみたものの~




*そういうことで、nobody、やっとお隣を目指せるようになったんですか。
*「あの部屋に一緒に住むの」
*そうだった。そう言ってた。
*「はよ片付けて?」
*いやーあそこもすごかったよね。
*「私はすぐに出ちゃったから」
*そうなんね。
*「あなたみたいに我慢強くないの」
*我慢っていうかね、難儀な何かだった。
*「そうね。まぁ、できるときにしかできないだろうけど、ここまで見てると」
*そうねぇ。まぁ、今書いてる幾つかのやつ並行して書きながらしかできないしなー、この感じだと。
*「そっちも大事だからねぇ、他の人にとっては。私にとっても大事だけど、ちょっと意味が違う」
*うんうん。私にとってもね、そこはおんなじです。連名でっていうか、二人で一つのところで書くのって、2020年のInstagramで書いてた☆と★から始まってるんだよね。
*「そうそう。てか、あれから6年経ってるんですけど」
*なかなかねぇ、すごい道のりだったよね、あのときまだ世田谷だったし。実家から出る可能性すら考えてなかったし。薬や通院が完全になくせるとも思ってなかったし。
*「そっか、そこからしたら、すごい展開なのか」
*あなたが今、お仕事の範囲を調整しているほどじゃないけども。
*「いや、そうしたかったけどできないって思ってて。なんかさ、ぶれんぼさんのときの、あなたと一緒にいられるんじゃないかって幸せになっちゃって作ってた曲、昨日久々に聴いてもらってたけど、あの歌詞でもさ、『無理だと思ってた』っていうようなこと言ってて、私が無理だと思ってたからいけなかったんじゃないかって」
*それは私も同じなので。むしろ私の方がひどかったと思うけど。だいぶ乗り越えたヨー。あのアルバムは大好き。
*「あそこから20年だからなー。長かったーって思うかと思ったけど、そうでもない」
*お互いにこれでも全速力で来ましたから。
*「だよね」
*一個一個、叶ってる気がするです。
*「言ってたことね、そうだね」
*なので、いいのよ。とりあえず、そうだよね、あの部屋では、お隣から一歩進んでた、そうそう。
*「そのあとに移動する予定のところも分かったと思うので」
*まさかのしょっぱな滞在地の目の前だった。
*「分かりやすいかと思って」
*大変分かりやすいです。
*「世田谷でもそのようにしたんだけど」
*はい。そこも。そっくりさん。
*「猛烈に準備してるので」
*モーレツ?
*「嘘だった、のんびり、着実に、丁寧に。ぶれんぼさんモードで」
*♡♡♡
*「じゃ、今日もぼちぼち」
*あい。
*「あのさ、過去を追ってもらうときにドラマ、幾つかあったじゃない?あなたが好きな」
*うん。結構、印象的だったのが、『君と出逢ってから』かな。主題歌がものすごく好きでね。
*「記憶喪失で結婚したのは、私じゃなくて、あなたの最初の彼氏。もう言ってもいいかなって。彼と繋がってるのをちっとも認識しないから」

*「ごめん、言い方が意地悪だった。大丈夫、身体の方は私なので。大丈夫?ごめん」
*ううん、それならいい。ごめんね、過去生のトラウマが結構あってね。そちらの方のことは。それはあなたも多分そうなので、なので余計にちょっと、勘違いだったりするとゲキつら。
*「今世だけだと思うけどね、私がそっち方面で極端に弱者なのは。彼は野球界ではかなり重要な人だったのでね、選手じゃないから一般には知られていないけど。彼がそういう血縁の人だったって、全然知らなかったんだって?」
*うん。付き合ったっていっても2カ月で終わってるから笑。
*「その分野で2人目だったからだっていうのもひどいなと思うけど、1人目と付き合ってたわけでもないのに」
*ほんとにねー、びっくりしたわ。なんでこういう悲惨なことになるのかって思っていたけど、でも、同じ時期に、あなたと許嫁的な関係にあったんですよね?だから、その、分野で2人目だったってことよりも、許嫁が優先されたってことでいいんではないの?
*「それでいいの?」
*それでいいです。もし大学入学時にクジラさんとしてあなたに話しかけられていたらね、違ってたから、大学生活全部、その後も。
*「多分、そこからもう付き合って結婚してた気がする。ぶれんぼさん的な展開を見ると」
*うん、そう思う。なのでね、それでいい?
*「はい」
*あれ、シナリオ?
*「そう。ちょっとしんどかった笑。この相手の女性は彼女、ってあなたのことね、彼女じゃないから絶対ハッピーエンドにはしないでくれって言われて」
*そもそも、そのドラマvsリアルの云々が、私には無理っす。
*「もっと大事な役割がある気がするよね、ドラマには。あなたも恵那から山を越えて来てくれたけど、飯田って人形劇が盛んで、だからあなたが卒論の一部に書いた物語が人形遣いの話だったのが、なんかすごく嬉しくて」
*なんていうのかな、フィクションってなんだろうってめっちゃ考えていたんだよね。あの人形遣いの話も登場人物がすべて名前じゃなくて職業名になっているんだけど、例えばチェコが占領下にあったときに人形劇だけではチェコ語が使えたように、生身とかリアルでは受け止めが難しい状況、日本だと人形浄瑠璃とかあるけど、状況、心境、心理状態を何某かの共有できる形式にして、自分の中に似たようなしんどいものを見ても、その手すりのようなものをつかみながら安全に解放するっていうのかな、それができるのがフィクションなんじゃないかって。だから私にとっては、夢物語方面じゃないっていうかね。
*「うんうん。だから現実との距離が上手に必要だってことだよね。結局、あなたは大学時代、人称の件にめっちゃこだわっていたけれども、あ、特に日本語のね」
*うん。
*「音楽も、連れてはいけるけど、解決はできないと思ってる。なんか、言葉で解読する必要があるってことあるんだよね。だからあなたは、行わけの詩じゃなくてお話を書くんだと思うな、簡単な言葉で、ワード数もかなり少ないんだけども」
*うんうん。詩も、連れていく方面だと思ってるんだよね。行を分ける、言葉を空間的にあえて区切ることで、それまでの論理的につながってる何かを、適宜切り捨てて進むのでね。歌詞も割とそうじゃない?詩よりも歌詞の方が。
*「そうだね、リズムで余計なものを斬り去って、メロディに合わせて進んでいくっていうか」
*ドラマ、好きなのはほんとに好きですよ?ハッピーなのも。でも、例えば『ロングバケーション』の冒頭の、南ちゃんが結婚破棄されて浅倉の名字になれなかった、とかね、そういう別メディアで凝り固まった、固有のワードに関する文脈を上手に断ち切っていくような効果も、シナリオで別の回路を作ることでようやく可能になったりするんだよね。だからあのドラマは、漫画の『タッチ』と違って、明快なハッピーエンドじゃないといけなかったんだな、と思った。
*「ありがと。ほんとに」
*『ブライド』も大好き笑。大学の体育でスケート合宿とったときに、日光の屋外のアイスホッケー場を使って、ホッケー部の人に教えてもらったんだけど、それが大変、懐かしまれた笑。
*「早稲田はアイスホッケー強いもんね。東伏見のアイスアリーナも、撮影の候補になってて」
*あっそう。でもあそこ、都内から遠いしね笑。
*「そうそう笑」
*なにせ竹内結子が好きでね。
*「話してるじゃない、ときどき」
*過去生での、多分、セオリツの頃の同僚だと思われる笑。
*「あの中の二人のセリフをさ、私とあなたでやったら、セリフは全くおんなじなのに、全然違う感じになって、これってカップルによって全然違うくなるのかもね、お互いの距離感分かりそうって話したのがほんとに嬉しくて」
*うん、あれは面白い発見だった。ドラマって、演劇じゃないから、一度作ったら基本、それが完成形だものね。誰かが歌みたいにコピーするとか基本ない。でもあの部分は、それぞれのカップルで試してほしいよねとかね、話したね。
*「うんうん。広告のコピーもそうだけれども、そういう言葉のことを、一緒に考えていけたらいいなって。クジラさんのときに出会いそこねてできなかったことを」
*うんうん。
*「本日も、無理せず」
*ありがとう、そちらもね。