dear nobody
【2025 大雨時行】
たいうときどきにふる





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アシタハココカラ






2025.8.6



2019.8.11
(8.1の重複部分修正バージョンです)




2025.8.2


【ミンタカごっこ】
pieces of the grief


∴「だいぶ思い出してきたね」
∵「うん。ヨルがさ、私がリウのところで他の存在と一緒に埋もれちゃっているのを見て、『二人は本当にパートナーなの?』って聞いたんだよね」
∴「まだエネルギー体だった頃ね。日本で言うと、龍に近い感じ?少し長めに流れているもの」
∵「当時は、生きているってことがそんな感じだったから」
∴「そうだね。多分、宇宙の速度に従ってまんま存在していたから、止まっていられないっていうか、流れる感じになっちゃうっていうか」
∵「そうそう!それでね、そんなのの集団でいたりしたんだよね」
∴「意識的には、できたばかりの星に近いというのか、、」
∵「そうかもしれない。星団で生まれるからね、近所で言うとバラ星雲みたいに」
∴「それぞれに影響しあって、相手を吸収して大きくなったり、逆に小さくなったりしてた。それで、あなたは、イオは、リウのところで埋もれてた笑。リウはあなたをいちばん大事にしている存在だと言っていたけど、彼と対等の存在じゃなくて、一部分に見えたっていうのかな?」
∵「パートナーよりはパートってこと?」
∴「そう。複数のうちの一部分ね。私は、あなたに会ったとき、リウの一部分としてじゃなくて、一対一のパートナーになりたいと思ったの」
∵「だから、あのとき、『パートナー』って言葉を使ったんだね。私もそれを聞いてね、ヨルとそうしてみたいと思ったの。だからね、地球に行っちゃったリウの人生を3回眺めて、私に気づかなかったから、またヨルのところに戻って。あれからずっと、それを試してるんだよね」
∴「うん、最初に一緒にミンタカに行ってね。静かに暮らしたいねって」
∵「うん。あのときがもしかすると、いちばん静かで平和で幸福だった気がする」
∴「邪魔されるまではね。そのときのこと、あなたに話していないことがあるから、今話そうと思う」
∵「うん、あのさ、それってヨルがミンタカで私に解放してくれた会話の方法に関係あること?」
∴「え?そう、そうだね、それがいちばん結局、あれに影響したことかもしれないね」
∵「お互いにしか通じないものだったんだよね」
∴「あのときはね」
∵「うん」
∴「私があなたに会う前の話ね、これ、一度もしていないよね」
∵「もしかして、ここらへんの星?って聞いたことくらいはあったかもしれないけど」
∴「うん。それであなたは、そこではもしかして、増え方が完全な複製だったの?って、つまりクローンだったの?って聞いた」
∵「うん」
∴「あの時点で私に似た人はいなかったのに、どうしてそう思ったの?」
∵「んー。ヨルの考え方というか、『それまでの』って限定つきで?そんなふうに話してくれることが、なんとなくそうなんじゃないかなって思ったから。いっぱいいるんだけど、みんなおんなじようで、しかもおんなじようにしなくちゃいけないっていうか、なんだろ、その教えてくれた会話方法みたいに、伝わっちゃうから?そこまでは確か、ヨルの様子から、言ったらよくないのかなと思って聞かなかった気がするけど」
∴「うん。そこらへんでごまかしちゃったからね。それが嫌で出てきてたから」
∵「その星?」
∴「星っていうかね、種族的なもの?そのときすでに住んでいたのが一カ所じゃなかったから」
∵「そうかー。なんで嫌だったのって聞いていいの?」
∴「そこも含めて話そうと思ってたから」
∵「うん」
∴「大きく分けて二つあると思ってて」
∵「うん」
∴「まずは複製の問題。完全な複製ってことは、おんなじものってことでね、いわゆる、自分がないっていう状態なわけね」
∵「初期状態がってこと?」
∴「うーん、そうか、待ってね、一度にいっぱいできるんだよね」
∵「あー、なんか、少なくなりはじめたら、補充!みたいな感じで?」
∴「うん。今の地球で言うと、世代みたいな感じかな?ある時期に、一世代としてどーんと複製される、みたいな感じ」
∵「ふんふん」
∴「そうすると、その世代は、みんなある個体の完全複製ってことになる。だから、それが、ある時点での初期状態と言えば初期状態。あなたの言葉に寄せて考えるなら」
∴「うんうん、そっか。じゃあ、種族の全部が、全部一緒の複製ってことではないんだね」
∵「そう。でも、かなりの量を複製するので、そうだな、小学校一年生から六年生にあたる全員をいちどきに作るから、その子たちはお誕生日が全員一緒、みたいなことになる」
∴「おーそっか、そうなるね!」
∵「で、みんなおんなじ顔でおんなじ姿で、おんなじように喋っておんなじように返事する」
∵「え?顔や姿は分かるけど、その後のやつ、そんなことある?そんなことできる??」
∴「そうなの」
∵「そうなの!?」
∴「喋るときに、全員の共有しているセンタリング感覚にチューニングしながら喋るっていうか、だから、返事はそれがそのように合ってるかの確認、みたいになる」
∵「へぇー!共通の感覚に対する意識が高いってことなんだね?」
∴「え?まぁそうね、そういう言い方もできるね」
∵「ふうん。別々の身体なんだけど、中身に大きな違いを作らないように注意するみたいな感じなのかなー」
∴「んー、別々の身体なんだけど、そっくりなんだけどね?」
∵「自分自分自分、全部自分、どこを見ても自分、みたいな。でも、世代によって多少異なるんだよね?」
∴「うん、それは違うのが分かるかな。ねぇ、イオだったら、いっぱい自分がいたらどうする?」
∵「うーん、分かりにくいから、番号つけたり、違うものつけたりする」
∴「え?」
∵「え?だって、身体が違うんだから、同じ顔で同じ姿でも、違う身体は私って思っちゃいけないと思うから、違うことが分かるようにする」
∴「(爆笑)。なるほどね」
∵「なんでそんな笑うの」
∴「いや、いいの笑。そこではね、その違いを大きくしないような方向に絶えず調整しているから、そうしようとすると大変なんだよね、だからそこを出てきたの。私も、私は私で、他の人とは別の存在だって思いたかったから」
∵「あ、そっか、常にセンタリングにチューニングしてるんだっけ。その、差異を作らないっていう方針は、差異があるともめるからなの?」
∴「それね、実際にはその目的でそうだったらしいんだけど、もめた原因って本当にそれかなって思ったんだよね」
∵「うんうん。私ね、何かでもめるときって、差異があるからじゃなくて、差異をなきものにしようとするから、つまり相手と自分との差異を、二人ともが自分と同じようにしようとするからもめるんだと思ってるの。差異があるだけでは、別にもめる原因にはならないと思ってる」
∴「うん、そうそう、そういうことが言いたかった」
∵「だから、かえってセンタリングにチューニングしようとするからもめるんじゃないかって感じるな。差異が小さいときはそのやり方で対応できるけど」
∴「だから、差異をいつもなるべく最小限にしようとして、みんな大変になってたんだよね」
∵「うん。だって、それって、常に自分や相手を直そう、正そうとする動きでしょう?それで、正してどうなるの?何かに向かって正してるの?全員の共通意識に常に正してるってことは、改善はいっさいできないって言ってるのとおんなじに聞こえるけど」
∴「前に進まないようになってるっていうのかな」
∵「ん?」
∴「考えが」
∵「それって現段階と比べて、『こうしたらいい』っていうのをやめようとするってことなの?」
∴「うん。率直に言うとそうだね」
∵「日々の小さなのも?」
∴「極端な人はそう」
∵「へぇー。じゃあ、違わないようにしてずっと同じ経験をしていることが、どこかで知恵に変換されて、自分なりに工夫を加えようとするときに、やめようとするの?」
∴「他の人がそれをやめさせようとするの」
∵「へぇー」
∴「だから出てきたんだって」
∵「そっか」
∴「じゃあ、第一の、複製に関する問題は、伝わった?」
∵「うん」